介護付き老人ホームに入居を希望する母

母は父の死後、女手一つで私と妹を育て上げてくれた。
母は現在60歳だが、これまで祖母や祖父の介護と父を看取ることを経験してきた。
特に祖母の介護は長くつらいものだった。
痴呆症が出た祖母は夜中に徘徊したり、トイレがわからなくなるなど、自宅で介護するには手を焼く状態となっていた。
それでも母は懸命に介護を続け、近所の老人ホームに入居することができるようになるまでの5年間、頑張り続けた。
老人ホーム入居後も毎日通い、世話を続けた。

その老人ホームは介護付き老人ホームではなかったため、介護が必要な入居者は別途ヘルパーをつけるか、家族で介護するかしかなかった。
ヘルパーをつけるにもお金がかかる。
そのため、母は自分の力で最後まで介護する方法を選らんだ。
その老人ホームでの生活が5年間続き、祖母は亡くなった。
その間、介護付きの老人ホームに移転させたいと思い、何件も問い合わせて探してみたが、どこも人気で空きがなかった。
少子高齢化社会で老人を介護できる家族も減っている今、介護付き老人ホームの需要はとても高いのだ。

母は、自分の経験を踏まえて、母自身が将来介護が必要な状態になった時に私たち娘に面倒をかけたくない、と口癖のように言っている。
そして、早いうちから介護付き老人ホームを探し、入居の予約をするという。
介護付き老人ホームへの入居はお金もかかるので、母は今、パートに出てコツコツと自分の入居資金を貯めている。
私たちに頼らずなんでも決断している母はとてもすごい人だと感じた。
そんな母は祖母の死後、ヘルパーの資格を取り、老人ホームで働いている。

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